三番村(読み)さんばむら

日本歴史地名大系 「三番村」の解説

三番村
さんばむら

[現在地名]淀川豊里とよさと一―三丁目、旭区生江いくえ三丁目・中宮なかみや五丁目・大宮おおみや五丁目・太子橋たいしばし一丁目

新家しんけ村の東、天王寺庄てんのうじしよう村の西に位置。淀川対岸荒生なぎう(現旭区)とのあいだに荒生渡がある。西成にしなり郡には当村のほか南中島みなみなかじまにも三番村(現大淀区)があり、両者を区別して当村を上三番かみさんば村、南中島を下三番村とも称した。地名聖徳太子が四天王寺伽藍建立の地を求めて当地を訪れた時、この辺りで草を刈り馬に与えたところから草苅くさかりというようになり、さらに竹を切って笛を作り式三番叟の舞楽をさせたので、三番の名ができ、もとは草苅三番とも称したという伝承がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android