三百(読み)サンビャク

精選版 日本国語大辞典 「三百」の意味・読み・例文・類語

さん‐びゃく【三百】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 一〇〇の三倍。転じて、数の多いこと。
    1. [初出の実例]「過庭無父感秋時、三百三千更問誰」(出典菅家文草(900頃)二・八月釈尊聴講孝経賦秋学礼)
    2. 「三百余騎、一騎もながさずむかへの岸へざっとわたす」(出典:平家物語(13C前)四)
    3. [その他の文献]〔礼記‐中庸〕
  3. 銭、三〇〇文をいう。転じて、安物や価値の低いものにいう。「三百代言」「三百茶」など。
    1. [初出の実例]「三百の小銭にのしをどてっ腹」(出典:雑俳・柳多留‐一六〇(1838‐40))
  4. さんびゃくだいげん(三百代言)」の略。
    1. [初出の実例]「辨当と誹られ三百と侮られても今日の糊口の為には悪名を厭はぬといふ屁鉾(へっぽこ)蔓延には」(出典:日出新聞‐明治一八年(1885)八月五日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android