値打ち(読み)ネウチ

デジタル大辞泉 「値打ち」の意味・読み・例文・類語

ね‐うち【値打ち/直打ち】

その物や事柄がもっている価値。役に立つ程度・度合いや、その物の品位。「―のある本」「やってみる―がある」「人の―は外見では決められない」
品物値段あたい。「一文の―もないがらくた」
値段を評定すること。ねぶみ。
「あれでも―にしたら今じゃ余っ程するでしょう」〈漱石道草
[類語](1価値バリューあたい意義真価しんか・有用性・メリット

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「値打ち」の意味・読み・例文・類語

ね‐うち【値打・直打】

  1. 〘 名詞 〙
  2. ( ━する ) 価を評定すること。ねだんを定めること。ねぶみ。評価。
    1. [初出の実例]「越中より親達親類へのつかひ物絹綿も値打(ネうち)してみなみなまけになりて」(出典浮世草子懐硯(1687)一)
  3. 売り買いのあたい。ねだん。ね。
    1. [初出の実例]「弓屋。ねうちをば十三束に引きつめて弓や八幡まけじとぞ思ふ」(出典:職人歌仙(17C中))
  4. ( ━する ) その物が持っている価値。役に立つ程度、度合。真価。また、品位。品格。また、その価値を定めること。
    1. [初出の実例]「おとこははだか百貫と云が、物にくらべて見れば、ねうちが高いと云」(出典:咄本・当世口まね笑(1681)三)

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