三直郷(読み)みのうごう

日本歴史地名大系 「三直郷」の解説

三直郷
みのうごう

現三直一帯に比定される。「和名抄所載の周淮郡三直郷の郷名を継ぐ。建武四年(一三三七)と思われる相馬乙鶴丸代妙蓮申状案(相馬岡田文書)に「上総国三直」とみえ、乙鶴丸の亡父相馬胤康の合戦の賞として一族に預けられた当郷などを安堵するよう求めている。しかしのち当郷は足利直義派と思われる氏家範能が知行しており、文和元年(一三五二)一二月三〇日の足利尊氏の下文に基づき小野助俊により御方御局代官に打渡されている(同二年正月一九日「小野助俊打渡状」黄梅院文書)


三直郷
みのうごう

「和名抄」所載の郷。同書高山寺本など諸本とも訓を欠くが、ミノホであろう。中世にも三直郷とみえ、江戸時代には三直村(現君津市)として郷名が継承されている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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