さん‐じゅ【三聚】
- 〘 名詞 〙 ( 「聚」はあつまりの意 ) 仏語。
- ① いっさいの衆生を三種類に分けたもの。種々の分け方があり、たとえば、仏の悟りを約束された正定聚、とうてい悟りの境地にはいることのできない邪定聚、この両者の中間にあって、縁があれば悟ることができ、縁がなければ悟ることのできない不定聚の三つなど。
- ② 「さんじゅじょうかい(三聚浄戒)」の略。
- [初出の実例]「菩薩の行に於ては、三聚十重の戒発得しがたく、四弘六度の願行成就しがたし」(出典:往生大要抄(1212頃))
- [その他の文献]〔天台菩薩戒疏‐上〕
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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