邪定聚(読み)じゃじょうじゅ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「邪定聚」の意味・わかりやすい解説

邪定聚
じゃじょうじゅ

仏教用語。一般の人々を3種類に分類した三定聚 (さんじょうじゅ) の一つ。仏教の流派によって解釈に種々の説があり,たとえば,実母を殺害するなどの五逆の重罪を犯し,無間地獄 (→阿鼻地獄 ) に落ちるのが決定的である人々をいったりする。浄土教,特に浄土真宗では,阿弥陀仏の第 19番目の願にのっとって,念仏以外の修行,すなわち,いろいろな善根を修め,真心をこめて往生しようと励む人々のことで,彼らは真実の浄土に往生ができないとする。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android