三自運動(読み)さんじうんどう(その他表記)San-zi yun-dong

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「三自運動」の意味・わかりやすい解説

三自運動
さんじうんどう
San-zi yun-dong

中華人民共和国成立 (1949) 後,中国キリスト教徒で進められた改革運動。三自とは自治自養自伝の3つで,自治は政治的自立,自養は経済的自立,自伝は伝道の自主性をいう。中国教会の改革運動は 1920年頃からあったが,49年以後は外国帝国主義の経済的援助,外国ミッションの援助などを断ち切って,その目的も明確となり,キリスト教徒の愛国運動として発展。 50年以後,抗米援朝運動が加えられて「中華基督教抗美 (米) 援朝三自革新運動委員会」が設けられ,54年8月には,全国の教会代表が中国キリスト教三自愛国運動委員会を結成した。

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世界大百科事典(旧版)内の三自運動の言及

【三自愛国運動】より

…中国のキリスト教の自立化運動。三自運動とも簡称し,解放初期には三自革新運動ともいった。三自とは自治,自養,自伝をさし,外国との関係を絶って自治し,経済的に自養して思想的にも自力伝道する意。…

※「三自運動」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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