三舟(読み)サンシュウ

デジタル大辞泉 「三舟」の意味・読み・例文・類語

さん‐しゅう〔‐シウ〕【三舟】


三そうのふね。
平安時代、詩・歌・管弦にすぐれた者をそれぞれに分けて乗せた三そうの舟。みつのふね。
勝海舟高橋泥舟山岡鉄舟のこと。幕末の三舟。徳川の三舟。

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精選版 日本国語大辞典 「三舟」の意味・読み・例文・類語

さん‐しゅう‥シウ【三舟】

  1. [ 1 ] 〘 名詞 〙
    1. 三そうのふね。
    2. 平安時代、詩、歌、管弦に長じた者をそれぞれに分けてのせた舟。みつのふね。
  2. [ 2 ] 江戸末期に活躍した、号に「舟」の付く勝海舟、高橋泥舟、山岡鉄舟の三人幕臣をいう。
    1. [初出の実例]「勝海舟、山岡鉄舟と共に三舟と称せられし幕府の遺老高橋泥舟氏は病を以て十三日逝去したり」(出典:国民新聞‐明治三六年(1903)二月一七日)

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世界大百科事典(旧版)内の三舟の言及

【高橋泥舟】より

…将軍慶喜が伏見で敗戦したのちは,官軍への恭順を説いた。泥舟は号で,勝海舟,山岡鉄舟とともに〈幕末の三舟〉とよばれた。【吉原 健一郎】。…

※「三舟」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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