三船祭(読み)みふねまつり

百科事典マイペディア 「三船祭」の意味・わかりやすい解説

三船祭【みふねまつり】

京都市車折(くるまざき)神社神事で,5月第3日曜日に大堰(おおい)川で行われる。大宮人の舟遊びにちなんで1928年に始められたもので,渡月橋上流に数十隻の船を浮かべ,竜頭船では管弦鷁首(げきす)船では迦陵頻(かりょうびん)・胡蝶(こちょう)の舞が行われる。芸能奉納のあと,芸能上達,厄払いの願いをこめて無数の扇が流される。

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世界大百科事典(旧版)内の三船祭の言及

【大堰川】より

…平安時代に平安京近郊として遊覧の地となった大井川はこの付近で貴賤の人々が船遊びなどに興じた。いま車折(くるまざき)神社の祭礼として行われる三船祭は,そのさまを再現したものである。【井上 満郎】 長岡京,平安京の造営にあたり大堰川上流の山国,弓削の材木をいかだに組んで流したが,このいかだ輸送は中世も続き1220年(承久2)には川関,小塩保に御問が,1497年(明応6)には嵯峨に問丸が存在した。…

※「三船祭」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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