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三角野村(読み)みすみのむら

日本歴史地名大系 「三角野村」の解説

三角野村
みすみのむら

「三隅野」とも記され、燕岩つばくろいわ(八四三・二メートル)の南麓、西宗にしむね川沿いの地域と推定される。嘉応三年(一一七一)正月日付の伊都岐島社領安芸国壬生庄立券文(新出厳島文書)壬生みぶ庄の四至として「限西当社御領三角野堺」とあり、壬生庄の西方に位置し境を接していた。

寛元三年(一二四五)のものと思われる三角野村作田実検馬上取帳(新出厳島文書)に、里・坪ごとの作田合わせて一〇町二反一八〇歩が書上げられ、そのなかに「小利谷」六坪二町四反六〇歩の地があり、これは近世小戸谷ことだに(現戸谷字琴谷)にあてられ、三角野村は近世の戸谷村の一部を含んでいた。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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