吉川家文書(読み)きつかわけもんじよ

日本歴史地名大系 「吉川家文書」の解説

吉川家文書
きつかわけもんじよ

三冊 東大史料編纂所編 大正一四年―昭和七年刊

構成 第一冊・第二冊は、吉川家において寛文一〇年以来整理成巻した正治二年正月廿五日鎌倉将軍家下文案以下、貞享年間に至る同家伝来の一千四八六通と、追加として吉川家什書写、吉川広家功臣人数帳四通、さらに付録として吉川家文書編年目次を載せる。第三冊は別集とし、同家において明治以後旧縁ある寺院・旧家臣の所蔵文書を収集したもの七四〇通を収め、さらに支族吉川光所蔵文書一八四通を付録とする。大日本古文書収録

吉川家文書
きつかわけもんじよ

三冊 東大史料編纂所編 大正一四年―昭和七年刊

解説 第一・二冊は吉川家で寛文一〇年以来整理成巻したもの。正治二年から貞享年間までの一千四八六点と、吉川家什書写・吉川広家功臣人数帳など。第三冊は別集で、吉川家と旧縁の寺院・旧家臣の所蔵文書七四〇点、および支族吉川光所蔵文書一八四通を収録。

活字本 大日本古文書

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「吉川家文書」の意味・わかりやすい解説

吉川家文書
きっかわけもんじょ

鎌倉後期に駿河(するが)国より安芸(あき)国大朝庄(おおあさのしょう)地頭(じとう)として移住し、のちに周防(すおう)岩国(いわくに)藩主となった吉川家所蔵の文書。1974年(昭和49)に国の重要文化財に指定された。第1、第2冊は、吉川家において1670年(寛文10)以来整理成巻したもので、1200年(正治2)より1684年(貞享1)に至る約1500通の文書を載せている。第3冊は、安芸新庄(しんじょう)西禅(さいぜん)寺、岩国永興(えいこう)寺および宮庄、二宮、祖式などの諸氏所蔵文書740余通、石見(いわみ)吉川家文書180余通を収めている。『大日本古文書 家わけ9』(3冊)所収。

[外園豊基]

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