三輪野江村(読み)みわのえむら

日本歴史地名大系 「三輪野江村」の解説

三輪野江村
みわのえむら

[現在地名]吉川町三輪野江

二ッ沼ふたつぬま村の南に位置し、村の東を江戸川が流れる。また江戸川の堤外を庄内古しようないふる川、村の西を大場おおば川が流れる。江戸川対岸の三輪野山みわのやま(現千葉県流山市)には三輪神社が鎮座しており、地名は同村とともにこの神社に由来するとし、ただし三輪野江とすべきを宮野井みやのいと誤って称していたという(風土記稿)。慶長一七年(一六一二)三月の伊奈忠治開発手形写(武州文書)に「二郷半之内ミやのへ新田」とみえ、当地の開発について主膳・庄左衛門・大膳に対し、開発移住者は諸役不入とする、ただし堤・井堀の普請には加わるべきこと、田は開墾当年は無年貢とし二年目から代官見当で納める、畠の場合は二年間免除とするなどを取決めている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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