日本歴史地名大系 「三迫」の解説
三迫
さんのはさま
- 宮城県:栗原郡
- 三迫
鎌倉期より近世にわたる広域地名で、三迫川およびその本流迫川の流域をいう。現于国分原、鞭楯
、亦栗原、三迫、黒岩口、一野辺、以
若九郎大夫、余平六已下郎従
為
大将軍
、差
置数千勇士
」とある。奥州合戦で北上してくる源頼朝軍に対して、藤原泰衡がこの地に防衛線を布いたことがわかる。僧日興の弟子日目の譲状に「奥州三迫加賀野村内ニ田弐反、加賀野太郎三郎殿、日目ニ永代たひたる間、弁阿闍梨日道ニ、限永代所譲与也」(嘉暦二年一一月一〇日「僧日目譲状」大石寺文書)とあり、三迫
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報