三量体(読み)サンリョウタイ

デジタル大辞泉 「三量体」の意味・読み・例文・類語

さん‐りょうたい〔‐リヤウタイ〕【三量体】

三つ単量体で構成された重合体トライマー

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

化学辞典 第2版 「三量体」の解説

三量体
サンリョウタイ
trimer

不飽和結合をもつ分子が3分子結合したもので,分子量は単量体の3倍になるものをいう.たとえば,アセトアルデヒドの三量体はパラアルデヒドで,これらには平衡関係がある.また,ベンゼンアセチレンの三量体,シアヌル酸誘導体は相当するニトリルの三量体とみることができる.

ポリペプチドなどが3分子会合したもの.[別用語参照]サブユニット

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

世界大百科事典(旧版)内の三量体の言及

【ポリマー】より

…同じ種類の小さい分子が互いに多数結合し,それに相当する構造単位のくり返しによって構成された分子,またはそれから成る物質をポリマー(重合体)という。出発物に当たる小さい分子をモノマー(単量体)といい,モノマー二つの重合体を二量体dimer,三つの重合体を三量体trimerと呼ぶ。構造単位のくり返しの数が多く,したがって分子量が大きいときには高重合体という。…

※「三量体」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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