日本大百科全書(ニッポニカ) 「パラアルデヒド」の意味・わかりやすい解説
パラアルデヒド
ぱらあるでひど
paraldehyde
アセトアルデヒドCH3CHOの6員環状の三量体。パラアセトアルデヒドともよばれる。アセトアルデヒドを濃硫酸、塩酸などとともに加熱すると生成する( )。
三量体を生成する反応は可逆反応であるので、酸の作用によりアセトアルデヒドが再生される。特有のにおいをもつ無色の液体で、水にかなり溶け、エタノール(エチルアルコール)、エーテルなどの有機溶媒と任意の割合で混じり合う。有機合成原料、医薬、樹脂、ゴムなどの溶剤、ゴムの加硫促進剤などに用いられる。
[廣田 穰 2015年3月19日]
[参照項目] |
[補完資料] |