上ノ小野村(読み)かみのおのむら

日本歴史地名大系 「上ノ小野村」の解説

上ノ小野村
かみのおのむら

[現在地名]宇部市大字小野の一部

厚狭あさ郡の北東部に位置し、南流する厚東ことう川の支流大田おおだ川の両岸にある。村域は標高二〇〇メートル以下の小高い山に囲まれる。北は宇内うない、東は市ノ小野いちのおの、南は下ノ小野しものおの、西は東吉部ひがしきべ(現厚狭郡楠町)の各村と接する。萩藩領で舟木宰判に属する。

近世初期までは小野おの(鹿小野)と称される地の一部であった。

寛永一四年(一六三七)の郡夫付立(「注進案」所収)には「上小野」一千四〇石とあるが、これは宇内村の分も含まれていると推定される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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