宇内(読み)ウダイ

精選版 日本国語大辞典 「宇内」の意味・読み・例文・類語

う‐だい【宇内】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「宇」は天空地上を覆うの意 ) 天下。世界。あめがした。
    1. [初出の実例]「凡膺霊図。君臨宇内。仁及動植、恩蒙羽毛」(出典:続日本紀‐養老五年(721)七月庚午)
    2. 「寔(まこと)寝殿を外にかまへたるうへつかたは、旦夕の患(うれへ)なきに似たり。其より次にしき、寝所をわかてるも、宇内(ウダイ)おほやうにて、中々なつかしきかたもありなん」(出典:評判記色道大鏡(1678)一四)
    3. [その他の文献]〔史記‐始皇本紀〕

う‐ない【宇内】

  1. 〘 名詞 〙うだい(宇内)〔漢語便覧(1871)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「宇内」の読み・字形・画数・意味

【宇内】うだい

天の下。世の中。晋・陶潜〔帰去来の辞〕已(や)んぬるかな、形を宇に寓すること復(ま)た時ぞ。曷(なん)ぞ心に委(まか)せて、去留に任ぜざる。

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