上三分一村(読み)かみさんぶいちむら

日本歴史地名大系 「上三分一村」の解説

上三分一村
かみさんぶいちむら

[現在地名]頸城村上三分一

保倉ほくら川北岸に位置し、東に市村いちむら新田、西に下三分一村がある。東西松之山まつのやま(現東頸城郡松之山町)への道と南江みなみえ用水が走る。天文五年(一五三六)と推定される四月一三日付長尾為景感状(芹沢文書)に「夷守郷三分一原」とみえ、同月一〇日に為景方の芹沢・平子・山村氏らが上条定兼方の宇佐美・柿崎氏らと合戦した。文禄(一五九二―九六)頃の頸城郡絵図に「秋山伊賀分此外四方分三分一村 下」とみえ、本納五四石七斗・縄高二九石八斗三升七合、家一三軒・四一人とある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android