上之村神社(読み)かみのむらじんじや

日本歴史地名大系 「上之村神社」の解説

上之村神社
かみのむらじんじや

[現在地名]熊谷市上之

国道一七号バイパスの北側に鎮座する。主祭神は事代主命で、旧郷社。明治二年(一八六九)に現社名に改められるまで久伊豆ひさいず明神社と号した。江戸時代は上之・箱田はこだ池上いけがみ各村の惣鎮守であった(風土記稿)。摂社大雷だいらい神社(旧雷電社)の扉(現在社務所が保管)には永禄元年(一五五八)のものとみられる墨書銘があり、「奉修造雷電宮御宝前戸扉大檀那藤原朝臣長泰 武州崎西郡忍保大宮山之内」とみえる。長泰はおし(現行田市)城主成田長泰のことで、中世には成田氏の庇護を受けていたとみられる。慶長九年(一六〇四)一一月、徳川家康が上之村のうちで社領三〇石を寄進した(「徳川家康朱印状」県立文書館蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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