上伊台村(読み)かみいだいむら

日本歴史地名大系 「上伊台村」の解説

上伊台村
かみいだいむら

[現在地名]松山市上伊台町かみいだいまち

松山市域の北東部に位置する山村高縄たかなわ山塊の西南部にあたり、二〇〇―五〇〇メートルの山地が連亘している。北に夫婦めおと(三八七・一メートル)があり、この渓谷に源泉をもつ伊台川沿いに狭長な盆地がある。東は湯山ゆのやま村、西は吉藤よしふじ権現ごんげ大栗おおぐりの諸村、南は下伊台しもいだい村、北は大栗・菅沢すげざわ二村に接する。慶安元年伊予国知行高郷村数帳(一六四八)和気わけ郡の項に「上伊台村 林山有、芝山有」とある。天正年間(一五七三―九二)に伊代伊左衛門(河野氏の家臣)領地であり、村の中央部を「台の成だいのなる」とよんだことから、伊台村と称したという。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android