上侍塚古墳(読み)かみさむらいづかこふん

日本歴史地名大系 「上侍塚古墳」の解説

上侍塚古墳
かみさむらいづかこふん

[現在地名]湯津上村湯津上

那珂川右岸の段丘上に所在する古墳時代中期の前方後方墳。国道二九四号の東側に南面して位置し、全長一一四メートル、後方部幅約六〇メートル・高さ一二メートル、前方部幅五二メートル・高さ七メートルで、那須地方の古墳では最大規模をもつ。国指定史跡。周湟の存在は不明。東麓は崖に接し、周湟のある可能性は少ない。西側の周湟らしき窪みは砂利採取跡である。那須国造碑の発見に関連して元禄五年(一六九二)徳川光圀の命で小口こぐち(現馬頭町)の庄屋大金重貞による発掘調査が行われ、鏡・管玉・石釧・甲・鉄鏃などが出土した。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android