日本歴史地名大系 「湯津上村」の解説
湯津上村
ゆづかみむら
那珂川右岸段丘上に開け、北は
天正一九年(一五九一)の那須与一郎資景知行目録(那須文書)に「ゆつかミ」とみえ、七九二石九斗とある。慶安郷帳では那須氏領(田二九九石余・畑二三二石余)と幕府領(田一八九石余・畑七一石余)の二筆がみえる。元禄郷帳では幕府領と旗本安藤・坂本・伊沢の四給。安藤分は正徳元年(一七一一)旗本花房領となる。明治元年(一八六八)の村明細帳(永山正樹文書)によれば坂本知行分の田一六町三反余・畑一三町九反余・山野新田一六町三反余。幕府領の田一〇町九反余・畑八町九反余・新田二町六反余。伊沢知行分の田一四町二反余・畑一四町五反余・新田一一町八反余。花房知行分の田四町七反余・畑三町余・新田一町余。坂本・伊沢知行分では万治二年(一六五九)、幕府領と花房知行分では寛文五年(一六六五)に検地が行われていた。家数五〇・人数二三六、馬一五。農間には男は真木こり、女は綿稼などをする。
湯津上村
ゆづかみむら
- 栃木県:那須郡
- 湯津上村
那須郡北半の南端に位置し、東を那珂川、南を
村域には先土器時代からの遺跡があり、とくに古墳時代の遺跡は質が高く、
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報