上博労町(読み)かみばくろうまち

日本歴史地名大系 「上博労町」の解説

上博労町
かみばくろうまち

[現在地名]西区しん町四丁目

立売堀西之たちうりぼりにしの町の南にあり、木津きづ川東岸に沿った片側町。当町一帯はかつて伯楽ばくろう島・博労淵とよばれ、慶長一九年(一六一四)大坂冬の陣で大坂方の薄田兼相が布陣した(大阪市史)。元和―寛永期(一六一五―四四)立売堀いたちぼり川と長堀ながほり川の開削に伴って町立てされたと思われ、明暦元年(一六五五)の大坂三郷町絵図に「上はくらう」と記される。大坂三郷北組に属し、元禄一三年(一七〇〇)の三郷水帳寄帳では屋敷数二三・役数二二役と六厘六毛役で、うち年寄分・会所分各一役が無役。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報