日本歴史地名大系 「上多良村」の解説 上多良村かみたらむら 滋賀県:坂田郡米原町上多良村[現在地名]米原町上多良中多良村の北に位置。多良三村の田畑の水を天野(あまの)川より取る樋口にあたるところから樋口多良(ひぐちたら)とも称する(「輿地志略」など)。慶長高辻帳に村名がみえ高六四二石余、うち小物成二石余。江戸時代を通じて彦根藩領。番場(ばんば)宿の助郷役を勤めた(坂田郡志)。元禄八年大洞弁天寄進帳によると人数四一九、うち寺社方七。当村の漁師たちは多良川(現天野川)の網地垣をめぐって朝妻(あさづま)村の北走井(はつそい)との間で争論を繰返している(多良文書)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by