日本歴史地名大系 「上川上村」の解説 上川上村かみかわかみむら 埼玉県:熊谷市上川上村[現在地名]熊谷市上川上埼玉郡忍(おし)領に所属(風土記稿)。荒川の沖積扇状地末端に位置し、北は上中条(かみちゆうじよう)村、南は星(ほし)川を境に上之(かみの)村。天正一八年(一五九〇)九月の伊奈忠次知行書立(長崎県片山家文書)によると、忍城(現行田市)の松平家忠に一万石が宛行われたが、そのなかに「上川上」とみえる。「家忠日記」同年一二月一九日条には「神谷小左衛門伊熊よりめんほくにて我等知行上川上迄入られ候」とある。田園簿では田方一千五一石余・畑方三二六石余、幕府領と旗本深尾・伴・斎藤・小栗の四家の相給。元禄一二年(一六九九)忍藩領となり、元禄―宝永期(一六八八―一七一一)には百姓本人六四・水呑七、家内人数三五〇、馬三〇、用水は天神河原(てんじんがわら)用水を利用(忍領覚帳)。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報