日本歴史地名大系 「下川上村」の解説 下川上村しもかわかみむら 埼玉県:熊谷市下川上村[現在地名]熊谷市下川上埼玉郡忍(おし)領に所属(風土記稿)。荒川の沖積扇状地東端に位置し、西は上川上村、南は星(ほし)川を境に池上(いけがみ)村。かつては湧水が豊富で、星川沿いには自噴井も多かった。水利に恵まれ水田開発の歴史は古く、近年まで条里遺構が残されていた。寛永一〇年(一六三三)忍藩領となり(同一二年「忍領御普請役高辻帳」中村家文書など)、幕末に至る。田園簿では高一千二七七石余、田方九四町五反余・畑方二五町九反余。元禄郷帳・国立史料館本元禄郷帳によると高一千二九七石余、忍藩領のほか浄泉(じようせん)寺領がある。 下川上村しもがわかみむら 和歌山県:西牟婁郡大塔村下川上村[現在地名]大塔村下川上北は和田(わだ)村、南は熊野(いや)村・上木守(かみこもり)村、西は下川下村、日置(ひき)川の支流安(やす)川に沿う山間集落。大半は山地で、大塔山系の西側の山裾に位置する。慶長検地高目録ではのちの下川下村の地も含め「下川村」と記され、村高二二一石余、小物成一〇・三六四石。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報