上市浦(読み)かみいちうら

日本歴史地名大系 「上市浦」の解説

上市浦
かみいちうら

[現在地名]観音寺市観音寺町 上市町・川原町かわらまち

観音寺村の北、財田さいた川下流の左岸沿いの平地に位置。上市村ともいう。享徳元年(一四五二)閏八月一五日の琴弾八幡宮放生会祭式配役記(観音寺文書)によれば、舞車の役者のなかに鼓の役、小鼓の役、笛の役、八の役として上市から太郎衛門・七郎太郎・左衛門五郎・楠法師らが、惣集の役者のなかにも太鼓の役、小鼓の役として上市から源四郎・孫太郎らが役に付いており、上市には音曲に携わる者たちの集落があったと考えられる。江戸初期の高は一一七石余(円亀領郷村高辻帳)。元禄一一年(一六九八)の観音寺居所境内調書(観音寺市教育委員会蔵)では高一四九石余、家数一一三・人数七〇六、加子一二軒、舟二。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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