上市(読み)ジョウシ

デジタル大辞泉 「上市」の意味・読み・例文・類語

じょう‐し〔ジヤウ‐〕【上市】

[名](スル)新しい商品やサービス市場に出すこと。市販すること。「5品目を上市する」

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改訂新版 世界大百科事典 「上市」の意味・わかりやすい解説

上市[町] (かみいち)

富山県東部,中新川郡の町。人口2万1965(2010)。上市川の上・中流域および早月川上流域を占め,北西部に上市川,白岩川の扇状地が広がる。東部は劔岳,大日岳など標高2000~3000m級の山々が連なる飛驒山脈の山岳地域で,中部山岳国立公園に含まれている。中心集落の上市は上市川の谷口集落で,江戸時代は立山参拝の道筋にあたり,また不動明王の磨崖仏で知られる大岩山日石(につせき)寺(大岩不動)や曹洞宗の立山(りゆうせん)寺をひかえて,参拝客でにぎわった。滑川とともに富山売薬の中心で,製薬工場のほか家庭薬配置業者も多く集まる。農業は米作を主とするが,タバコの栽培も行われる。劔岳直下,早月川上流の馬場島(ばんばじま)は劔岳登山の基地で,キャンプ場もある。上市川上流の上市ダムは海が見えるダムとして知られる。富山地方鉄道本線が通じる。
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日本大百科全書(ニッポニカ) 「上市」の意味・わかりやすい解説

上市
かみいち

奈良県中部、吉野吉野町の一地区。旧上市町。吉野川北岸の段丘上を通る伊勢(いせ)街道沿いに発達した市場集落で、下流下市(しもいち)町に対する。国道169号が通じ、近畿日本鉄道吉野線の大和(やまと)上市駅がある。

[編集部]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「上市」の意味・わかりやすい解説

上市
かみいち

奈良県中部,吉野町の中心集落。旧町名。伊勢街道に沿って発達した古くからの市場町で,西の下市に対する。吉野川上流域を商圏とする商業地で,吉野杉集散地割箸を特産し,吉野山観光の拠点にもなっている。

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世界大百科事典(旧版)内の上市の言及

【水戸[市]】より

…市域の大半は常陸台地と那珂川沖積地に広がる。主要市街地は,那珂川と千波(せんば)湖にはさまれた台地上の上市(うわいち)と那珂川の沖積低地上の下市(しもいち)とからなる。12世紀末,大掾資幹(だいじようすけもと)が館を置き,佐竹氏の支配を経て近世に水戸藩の城下町となってから大きく発展した。…

※「上市」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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