仕入れ(読み)シイレ

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

広義には財貨の購入すべてをいうが、一般には販売のための商品の調達のみをいう。仕入れの態様は、商品の種類、商業経営の種類(卸売り・小売りの別)、季節、地域などにより多様であるが、その要点は、品種、時期、量、価格、仕入れ先を適正にすることである。適正な品種とは、顧客と経営の欲求をともに満足させる商品であり、市場調査が不可欠の前提となる。適正な時期は、季節品や流行品の場合、決定的である。適正な量は予想販売量と適正在庫量によって左右されるが、仕入れ価格との関連で、大量仕入れか当用仕入れかが問題になる。両者の長短は背反関係にあるが、両立する方法として共同仕入れやチェーン・ストアの形式なども考えられる。価格はこのような仕入れの方法とともに、支払い条件にも影響される。この点では信用仕入れよりも現金仕入れのほうが優れている。仕入れに際しては、見本やカタログよりも実物により、また間接仕入れよりも直接仕入れであることが望ましい。

[森本三男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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