上平丸村(読み)かみひらまるむら

日本歴史地名大系 「上平丸村」の解説

上平丸村
かみひらまるむら

[現在地名]新井市上平丸

平丸川沿いの下平丸村上流にあり、通称中村なかむら上野山うえのやま新田しんでんみねの四集落からなる。平丸峠を越えると信濃国水内みのち顔戸ごうど(現長野県飯山市)。寛永年間(一六二四―四四)には口留番所が設けられたという。正保国絵図に高四三石余とある。天和三年郷帳では高三九石六斗余、うち山高二石六斗八升余・青苧高五石三斗八升余とある。山中の村のため山境論争が多く、元禄年間(一六八八―一七〇四)の信越国境紛争では長沢ながさわ村と両平丸村は「両村之絵図之義ハ、如何様ニ出来致候共、互ニ申分無御座候」と協力しあっている(「為取替申証文之事」下平丸区蔵)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

部分連合

与野党が協議して、政策ごとに野党が特定の法案成立などで協力すること。パーシャル連合。[補説]閣僚は出さないが与党としてふるまう閣外協力より、与党への協力度は低い。...

部分連合の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android