日本歴史地名大系 「上平尾村」の解説 上平尾村かみひらおむら 長野県:佐久市上平尾村[現在地名]佐久市上平尾平尾山(一一五五・五メートル、平尾富士ともいう)の西麓に位置し、北は横根(よこね)村、南は下平尾村で、西は湯(ゆ)川の峡谷を隔てて岩村田(いわむらだ)町に接する。平尾山西麓一帯は大きな古墳地帯で、村内には昭和三〇年(一九五五)の調査で二九基の円墳が確認された。中世は下平尾とともに大井(おおい)庄一二郷のうち「平尾之郷」とよばれた(天正二年の大井文書)。村内の古城(こじよう)または里古城(さとこじよう)といわれる館跡は「平尾之屋敷城」(三河物語)、「平尾之内白屋」(譜牒余録)とよばれ、「譜牒余録」には、「平尾平三儀、信州佐久郡平尾之内白屋在城仕候、同郡蘆田信濃守与一族ニ而、武田信玄家ニ罷在候」とみえ、平尾氏の居城であった。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報