上弥勒村(読み)かみみろくむら

日本歴史地名大系 「上弥勒村」の解説

上弥勒村
かみみろくむら

[現在地名]羽生市弥勒

洪積台地の埋没台地上に位置する。古くは下弥勒村と一村で弥勒村と称した。両村は入組んでおり、西は今泉いまいずみ村・上村君かみむらきみ村。承応年中(一六五二―五五)分村したと伝えるが(風土記稿)、田園簿・元禄郷帳・天保郷帳ともに弥勒村一村で高付する。田園簿によると幕府領、田高四五六石余・畑高六一五石余、ほかに野銭として永一二五文・鐚三一貫文があった。国立史料館本元禄郷帳では幕府領。この間承応二年幕府領代官、新田分については貞享四年(一六八七)甲斐甲府藩によって検地が行われたと伝える(風土記稿)。明和七年(一七七〇)と推定されるが上・下の弥勒村ともに川越藩領となり、文政四年(一八二一)上知(松平藩日記)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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