上新穂村(読み)かみにいぼむら

日本歴史地名大系 「上新穂村」の解説

上新穂村
かみにいぼむら

[現在地名]新穂村上新穂

井内いない村の南、小佐渡山地西端の丘陵にある。もとは下新穂村一村をなしていたが、文禄年間(一五九二―九六)水害のため下新穂の東方の現在地に移ったという。屋敷地から西方耕地までは六キロもあり、稲などの運搬坂道を登らねばならなかった。「平場の者が寝ている時から働き、平場の者が風呂にはいる頃やっと夕食」といわれてきた。その後下新穂の途中の新穂町付近まで移動した民家もある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

関連語 検地帳 戸口

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android