上木津内村(読み)かみきづうちむら

日本歴史地名大系 「上木津内村」の解説

上木津内村
かみきづうちむら

[現在地名]杉戸町木津内

目沼めぬま村の東、江戸川右岸にあり、南は下木津内村地名の「キヅ」は渡津より起きたという説と、「キ」は城や柵で柵の内を意味するという説がある。元禄郷帳に村名がみえ、高一五九石余。幕末に至るまで幕府領であったものと思われる(天明三年「上金崎村請書願書写」土生津家文書など)。幕府鷹匠頭戸田五助組の捉飼場であった(文化一五年「捉飼場書上」藤塚村文書)。寛政八年(一七九六)の江戸川通堤水防請書(土生津家文書)によれば、中島なかじま(現幸手市)から筑比地ついひじ(現松伏町)までの堤通りで水防の節に必要となる諸対策のうち、木津内には梁間九尺・長さ二間・高一丈一尺の詰置小屋を設け、俵二千五〇〇枚を置くことにしている。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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