日本歴史地名大系 「上杉定正館跡」の解説 上杉定正館跡うえすぎさだまさやかたあと 神奈川県:伊勢原市上糟屋村上杉定正館跡[現在地名]伊勢原市上粕屋大山東南裾、小さな谷に挟まれた標高約九五メートルの台地上にある。付近には立原(たてはら)(館原)・大門(だいもん)・的場(まとば)・駒寄(こまよせ)などの俗称が残る。扇谷上杉定正の糟屋(かすや)館の地と伝承されるが、確証はない。昭和五〇年(一九七五)産業能率大学建設に伴い字御伊勢森(おいせのもり)を中心に発掘調査が行われ、台地を横切る人工の溝、建物跡が発見され、一三―一五世紀にかけての、中国製の青磁・白磁などが出土した。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by