上村池遺跡(読み)うえむらいけいせき

日本歴史地名大系 「上村池遺跡」の解説

上村池遺跡
うえむらいけいせき

[現在地名]明和町上村 上村池

玉城たまき丘陵西方の谷間を利用した灌漑用溜池の上村池最南端にある。すぐ西側は多気町に接する。年間を通しほとんど水没してみられないが、水利用の盛んな時に調査することができる。標高は約三五メートル。散布遺物は先土器縄文古墳・歴史の各時代に及ぶ。先土器時代遺物はまだ少数であるが、細石刃・細石刃核の組合せがあり、南西約一三〇メートルに隣接する多気町三川みかわ遺跡の極小型のナイフ形石器との関連で注目される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android