上板井経塚(読み)かみいたいきようづか

日本歴史地名大系 「上板井経塚」の解説

上板井経塚
かみいたいきようづか

[現在地名]篠山市上板井

篠山盆地の北西端奥部、小坂おさか川と宮田みやだ川の合流する地点の西方丘陵上に位置する。平安時代末期から鎌倉時代初期に造られた経塚。昭和五八年(一九八三)古墳群の発掘調査中に発見された。標高二九一メートルの丘陵突端の頂上部には二基の古墳が築かれている。経塚はその平野側に近い一号墳の墳頂部の南西縁辺部寄りに造られていた。経塚の外部施設は盛土が流失した可能性が高く、後世に開封されていたこともあって明らかでない。埋納施設は径約一・二メートルの土壙を掘り、その中に板石を組んで小石室を構築したもの。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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