日本歴史地名大系 「上板井村」の解説 上板井村かみいたいむら 兵庫県:篠山市旧西紀町地区上板井村[現在地名]篠山市上板井下板井村の北西に位置し、宮田(みやだ)川が南西流する。地内の板井寺(いたいてら)ヶ谷(たに)遺跡は旧石器時代から鎌倉期まで継続する集落跡であるが、平安期から鎌倉期にわたる遺構は、掘立柱建物跡五棟・溝・土壙墓・木棺墓・井戸などで、土器類、緑釉・灰釉陶器、青磁・白磁、墨書土器などが出土している。近衛家領宮田庄に関連する遺跡であろう。城山(しろやま)・平城(ひらじろ)などの地名があり、山名氏の居城という板井城跡に関連するという。慶長一三年(一六〇八)の多紀郡桑田津之国帳では板井村とあり、正保郷帳では上板井村として田高四〇九石余・畠高九石。元禄郷帳では高四二三石余。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報