上殿河内村
かみとのごうちむら
[現在地名]戸河内町 箕角・中央・長田、筒賀村中筒賀、加計町下筒賀
戸河内村の東南に位置し、太田川北側の河岸段丘と山間台地に集落が点在する。時期は不明であるが明治前期に、飛郷の砂ヶ瀬・吉ヶ瀬ほかを中筒賀村(現筒賀村)に編入した。
村内の長田(現上殿小学校敷地内)から縄文早期の押型文土器片や石器類が発見され(上殿遺跡)、またほど近い京之本遺跡から住居跡(炉跡を含む)および多数の石器や弥生中期・後期の土器片が発掘された。天正末年の吉川広家領地付立(吉川家文書)に「殿場内三十八貫」とあり、これが殿河内にあてられる。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 