筒賀(読み)つつが

日本大百科全書(ニッポニカ) 「筒賀」の意味・わかりやすい解説

筒賀
つつが

広島県西部、山県郡(やまがたぐん)にあった旧村名(筒賀村(そん))。現在は安芸太田町(あきおおたちょう)の南部を占める地域。2004年(平成16)加計(かけ)町、戸河内(とごうち)町と合併安芸太田町となる。旧村域は、中国脊梁(せきりょう)山地に位置し、大部分は山地である。太田(おおた)川上流の筒賀川沿いに集落が点在し農地が開ける。国道186号が通じる。北隣の旧戸河内町域にある中国自動車道の戸河内インターチェンジが近く、高速道路利用により広島市とは約1時間で結ばれる。JR可部(かべ)線が通じていたが、2003年、同線の可部―三段峡間が廃止、バス輸送に切り替えられている。広島藩政時代の入会(いりあい)林に発する村有林が多く、県有数の林業地をなしている。上筒賀(かみつつが)にある大イチョウは高さ48メートル、県下で2番目に大きく、県指定天然記念物。県の自然環境保全地域に指定される龍頭峡(りゅうずきょう)などがある。

[北川建次]

『『筒賀村史』全3巻(1997~2004・筒賀村)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「筒賀」の意味・わかりやすい解説

筒賀
つつが

広島県西部,安芸太田町南部の旧村域。太田川上流と支流筒賀川流域に広がる。1889年村制。2004年加計町,戸河内町と合体して安芸太田町となった。広大な村有林をもち,林業が主体。米や花卉も産する。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む