上津井村(読み)かんづいむら

日本歴史地名大系 「上津井村」の解説

上津井村
かんづいむら

[現在地名]江津市松川町上津井まつかわちようかんづい

那賀郡東部に位置し、北は畑田はただ村、南東高丸たかまる山の連山をもって邑智おおち谷住郷たにじゆうごう(現桜江町)。村域の大部分は標高二〇〇メートル以上の丘陵地帯で、わずかに北部地域を東から西へ貫流する上津井川の河谷が水田地帯となる。いち村に置かれた川登かわのぼり口番所の添村として番所の日用経費や修復費用などを負担した(「石見国郡中入用其外取計定書」重富家文書)正保国絵図に村名がみえ、高三八七石余。元禄一〇年(一六九七)の石見銀山領村々覚によると田方三二二石余・畑方六四石余、年貢高は米一五一石余・銀三六二匁余、家数本家一六・門屋三六、人数三三三、馬四・牛二一で、威鉄砲二挺がある。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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