邑智(読み)おおち

日本大百科全書(ニッポニカ) 「邑智」の意味・わかりやすい解説

邑智(おおち)
おおち

島根県中央部、邑智郡にあった旧町名(邑智町(ちょう))。現在は美郷町(みさとちょう)の北部を占める地域。旧邑智町は1955年(昭和30)粕淵(かすぶち)町と吾郷(あごう)、浜原、沢谷、君谷の4村が合併し成立。2004年(平成16)大和村と合併して美郷町となる。国道375号が通じる。中心の粕淵は江の川(ごうのかわ)の河岸段丘上にあり、江の川は粕淵でUターンする形に湾曲して南流する。かつては大森銀山の銀を尾道(おのみち)方面へ輸送する江の川水運の要衝であった。農業は山村型農業。三瓶(さんべ)山南西麓(ろく)に湯抱(ゆがかい)温泉がある。

[石橋忠男]


邑智(おうち)
おうち

邑智

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「邑智」の意味・わかりやすい解説

邑智
おおち

島根県中部,江川 (ごうがわ) 中流域の地域。旧町名。大田市の南に接する。 1955年粕淵町と吾郷,浜原,沢谷,君谷の4村が合体して成立。 2004年 10月に大和村と合併して美郷町となる。古代の佐和郷で,三瓶山麓からの山霧の発生が多く,中心集落の粕淵は古称かすみふち」の転訛。かつては江津市と広島県三次市を結ぶ江川舟運の中継地として発展。農業が主で米作などが行なわれる。北部の湯抱 (ゆがかえ) 温泉一帯は大山隠岐国立公園に,また,江川流域は江川水系県立自然公園に属する。 JR三江線,国道 375号線が通じる。

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百科事典マイペディア 「邑智」の意味・わかりやすい解説

邑智[町]【おおち】

島根県中部,邑智郡の旧町。主集落の粕淵(かすぶち)は江の川(ごうのがわ)中流の屈曲部にあり,三江(さんこう)線が通じる。かつて江津(ごうつ)と三次(みよし)を結ぶ江の川舟運の中継地であった。和牛飼育製材を行う。湯抱(ゆがかい)温泉がある。2004年10月邑智郡大和村と合併し町制,美郷町となる。185.89km2。4494人(2003)。

邑智[町]【おうち】

邑智(おおち)[町](現・美郷町)

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改訂新版 世界大百科事典 「邑智」の意味・わかりやすい解説

邑智 (おおち)

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世界大百科事典(旧版)内の邑智の言及

【邑智[町]】より

…島根県中央部,邑智郡北東部の町。現地標音では〈おおち〉。…

※「邑智」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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