上神村(読み)かずわむら

日本歴史地名大系 「上神村」の解説

上神村
かずわむら

[現在地名]倉吉市上神

北面きたも村の東、四王寺しおうじ山の北東麓に位置する。東を北条ほうじよう川が北流する。「和名抄」にみえる久米くめ上神郷の遺称地とされ、正保国絵図には上羽村とある。中世には定光じようこう寺領八代やしろ郷に含まれ、応永二四年(一四一七)九月二二日に上神山などの段銭以下諸公事が停止された(「山名氏之書下」定光寺文書)。文明一五年(一四八三)一月、山名政之によって正時まさとき名・上神山などが定光寺、曹源そうげん(現三朝町)領として安堵されている(同月二八日「山名政之安堵状」同文書)。永正一〇年(一五一三)四月には上神郷のうち堤分が定光寺に寄進された(同月二七日「教之寄進状」同文書)

藩政期の拝領高は三六九石余、本免四ツ八分。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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