日本歴史地名大系 「上神谷」の解説 上神谷にわだに 大阪府:堺市上神谷現堺市の南東部に位置し、泉北丘陵の河泉国境辺りからほぼ北西流する石津(いしづ)川の上流域をさしていう。古代は「和名抄」にみえる大鳥郡の上神(かみつみわ)郷の地に比定され、鎌倉時代に若松(わかまつ)庄が成立。「政基公旅引付」文亀元年(一五〇一)一〇月の巻末に「和泉国中之所名之内」として「上神(にわ)」があげられ、永正元年(一五〇四)一〇月一日条によると、畠山尚順が土生(はぶ)(現岸和田市)から「陣替上神(には)」、同三日に再び天野(あまの)郷(現河内長野市)に陣を移している。また同一〇日条に「粉川衆於上神令乱法之処地下蜂起大勢被打畢」とみえ、紀伊粉川(こかわ)寺(現和歌山県那賀郡粉川町)の僧衆が乱妨を働いたため、住民が蜂起して打破っている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by