上細工瀬遺跡(読み)かみさいくせいせき

日本歴史地名大系 「上細工瀬遺跡」の解説

上細工瀬遺跡
かみさいくせいせき

[現在地名]南国市立田 上細工瀬

物部ものべ川沿いの標高一一・五メートルの新期扇状地上にある複合遺跡で、弥生後期初頭と古墳時代初頭の遺物包蔵。遺物の出土状況などから集落関係遺跡とみられる。発見された遺物はすべて土器類で、弥生後期初頭の横手II式土器片と古墳時代初頭のヒビノキIII式土器片が多い。田村たむらにある弥生遺跡群は弥生前期から中期にかけて繁栄したようであるが、それ以後は当遺跡のように、その周辺部に集落が形成される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

プラチナキャリア

年齢を問わず、多様なキャリア形成で活躍する働き方。企業には専門人材の育成支援やリスキリング(学び直し)の機会提供、女性活躍推進や従業員と役員の接点拡大などが求められる。人材の確保につながり、従業員を...

プラチナキャリアの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android