南を太平洋に開く高知県の中央やや東寄りの地、高知平野の東部を形成する
南国市はかつての長岡郡・香美郡の各一部からなるが、南国市の名は、市域の位置と自然によって名付けられた(南国市史)。正式には「なんこく」と読むが、一般には「なんごく」と称される場合が多い。
南国市は高知県内では最も考古遺物・遺跡の多い地域であるが、先土器時代の遺物は発見されていない。縄文時代の遺物は、
弥生時代になると遺跡の数は急増し、遺物も豊富になる。田村にあって田村遺跡と総称される西見当・見当・北カリヤ・カリヤ・
古墳も県内では最も多く、多くの有力者の存在が知られる。広大で農耕に適した香長平野を背景として成立したものと考えられるが、後期に属する円墳が多い。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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