上草久村
かみくさぎゆうむら
[現在地名]鹿沼市草久
足尾山地の山間にあり、夕日岳・地蔵岳から流れ出る大芦川の渓谷沿い一帯を占める。古峰神社へ通じる道が通る。もとは下草久村と一村で、草久村と称された。延宝元年(一六七三)の日光山目代山口忠兵衛触書(佐八文書)に日光御神領郷村として上草久村とみえ、幕末まで日光領であった。元禄郷帳には「古草久村」と注記され、高六七四石余。寛政三年(一七九一)の村明細帳(石原繁治文書)によれば、家数二六一、男七〇一・女五三六、馬二〇二で、山運上として毎年薪五一八束を日光門主役所、炭を日光本院に上納していた。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
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