上藤又村(読み)かみふじまたむら

日本歴史地名大系 「上藤又村」の解説

上藤又村
かみふじまたむら

[現在地名]津幡町上藤又

礪波山となみやま丘陵倶利伽羅くりから峠の西麓に位置。戦国期は幕府料所五箇ごか庄の内で、倶利迦羅長楽ちようらく(明王院)領にも含まれた。「天文日記」の長楽寺住持職をめぐる順遍と実印の相論に、実印の擁立者として「藤又番頭」「藤俣番頭」が頻出する(→長楽寺跡正保郷帳では高三五石余、田方一町一反余・畑方一町二反余。寛文一〇年(一六七〇)の村御印の草高一〇六石、免五ツ九歩、小物成は山役二九一匁・野役二匁・蝋役一匁・綿役一匁(三箇国高物成帳)。享和二年(一八〇二)の高一一二石余、年々作劣り難渋至極として同年より三ヵ年間九歩引免(「河北郡引免根帳」林文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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