上郷・大井下郷(読み)かみごう・おおいしもごう

日本歴史地名大系 「上郷・大井下郷」の解説

上郷・大井下郷
かみごう・おおいしもごう

上郷の郷域はあらい川上流域およびその支流倉坂くらさか川上流域に比定される。一五世紀後半の年未詳三月二一日の尼子清定寄進状(光徳寺文書、以下断らない限り同文書)に「伯州八橋郡上郷公文村」とみえ、田畑五反が光徳こうとく寺へ寄進されている。文明一四年(一四八二)六月二〇日の某寄進状案は尼子経久のものと推定され、「上郷公文分光徳寺」の屋敷二ヵ所と寺領などが諸公事を免除されたうえで、同寺住持大謙に再寄進されている。長享三年(一四八九)九月には「八橋郡上郷公文分」のうち田三段半と畠一ヵ所が、太多羅志女修理田として同寺に寄進され(山名豊達寄進状)、享禄元年(一五二八)一二月吉日にも「上之郷内ノウ一シ名田拵地壱段」が同寺に寄進されている(逸左菴安心寄進状)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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