代代(読み)ダイダイ

デジタル大辞泉 「代代」の意味・読み・例文・類語

だい‐だい【代代】

何代も続いていること。よよ。また、歴代副詞的にも用いる。「代代酒屋を営む」
[類語]歴代歴世累代

よ‐よ【代代/世世】

これまで経過してきたそれぞれ時期時代だいだい。「―の為政者」「―に伝える」
仏語過去・現在・未来三世
別れ別れの世界。それぞれ別の生活男女についていう。
白河のしらずともいはじ底きよみ流れて―にすまむと思へば」〈古今・恋三〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「代代」の意味・読み・例文・類語

だい‐だい【代代】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「たいだい」とも ) 何代も続いていること。それぞれの代。歴代。よよ。副詞的にも用いられる。
    1. [初出の実例]「此是功臣代々孫、神明又可家門」(出典菅家文草(900頃)二・賀和明)
    2. 「この御琴は、宜陽殿の御物にて、たいたいに、第一の名ありし御琴を、故院の末つかた、一品宮の好み給ふ事にて、たまはり給へりけるを」(出典:源氏物語(1001‐14頃)若菜上)
    3. 「蜷川代々(タイダイ)系図をこしらへ見せける」(出典:浮世草子武家義理物語(1688)六)

かわり‐がわりかはりがはり【代代】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「かわる(代)」の連用形を重ねたもの。「に」を伴うことがある ) たがいに代わりあって。かわりばんこに。入れかわりたちかわり。かわるがわる。
    1. [初出の実例]「『若人達、盃まゐり給へ』とて、かはりがはり強ふるに」(出典:落窪物語(10C後)三)
    2. 「むつまじき女房達かはりがはりに参りて見奉りつつ奏すれば」(出典:栄花物語(1028‐92頃)月の宴)

代代の補助注記

平安時代では、動詞の重複形は終止形の場合が多く、「かはるがはる」の形のほうが一般的である。


かわる‐がわるかはるがはる【代代】

  1. 〘 副詞 〙 ( 動詞「かわる(代)」の終止形を重ねたもの。「に」を伴うこともある ) 互いに代わりあって。かわりばんこに。入れかわりたちかわり。かわりがわり。
    1. [初出の実例]「孝経〈略〉史記文帝の巻をぞよむなるべし。七日の程かはるかはる」(出典:紫式部日記(1010頃か)寛弘五年九月一一日)

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普及版 字通 「代代」の読み・字形・画数・意味

【代代】だいだい

世々。唐・張若虚〔春江花月夜〕詩 人生代代、窮まり已(や)むこと無し 江年年、(まさ)に相ひ似たり。

字通「代」の項目を見る

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